深刻な子供の睡眠不足

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子供の睡眠

子供にとって十分な睡眠時間は大切!

今、大人だけでなく子供の睡眠時間の減少が大きな問題となっています。

世界的に見ても日本の大人・子供の睡眠時間は短く、特に子供の睡眠時間の短さはワースト1とも言われています。

「寝る子は育つ」と言われているように、子供というのは健康・成長のために十分な睡眠時間を取ることはとても重要な事。

その重要な子供の睡眠時間が短いというのは危機的な状況と言っても過言ではありません。

睡眠不足は健康・成長に悪影響をあたえるだけでなく、規則正しい生活や自主性を妨げることにもなるのです。

今回は子供の十分な睡眠時間の必用性や睡眠時間が減ることによる悪影響についてお話ししていきましょう。

なぜ日本の子供の睡眠時間が減っているのか

日本の子供はなぜ世界から比べると睡眠時間が短くなってきているのでしょうか。

それにはいくつかの理由が挙げられます。

・忙しい親の都合による子供の夜型が増えている

今の時代は共働きが当たり前となっているほど、安定した生活を確保するためには夫婦が協力し合って働きながら生活をする忙しい家庭が増えています。

その他介護や様々な理由で忙しく、親が子供を中心とした生活がなかなか出来ないとなると、大人の生活パターンに子供が合わせることになるため、夕飯やお風呂が遅くなり、眠るのが夜22時以降となる夜型の生活が当たり前となってしまっているのです。

・忙しい子供が増えている

また、現代は子供自体も様々な理由で忙しくなってきています。

幼稚園や小学校から受験をするために塾などに通い、夜遅くまで勉強をする子もいれば、いくつもの習い事に通い、夜遅くまでレッスンに励む子供もいます。

そのため子供によっては帰宅が夜21~22時となる場合もあり、遅く寝ても学校は通常どおり朝早くあるものですから必然的に睡眠時間が2~3時間減ってしまうことになります。

・ゲームやパソコン・スマートフォンなどに夢中になる

最近の子供は外で遊ぶことがめっきりと少なくなり、身体を動かすことは減っているのにテレビだけでなく、ゲームやパソコン、スマートフォンなどを長時間使用し、夢中になっている子が増えています。

そのため寝る時間を過ぎてしまう子、夜更かししてしまう子が多く、睡眠時間が減るばかりか、頭ばかりが冴えてしまい、なかなか寝付けない、眠りが浅いといった悪循環となる子もいます。

これでは体内時計が安定せず、自立起床も出来なくなるため、自主性を育てることができません。

いつまでも規則正しい気持ちの良い生活が出来ず、体調だけでなく精神的にも不安定となり、心身共に悪影響をあたえてしまいます。

子供の睡眠時間が減ることによる悪影響

子供にとって質の良い睡眠というのは心と身体の発達・成長には不可欠であり、とても重要な事。

そして睡眠時間を長くすればよいというだけではなく、早寝・早起きの規則正しい生活習慣を身につけ、毎日の生活リズムを整えることも大切なのです。

睡眠不足は脳・心身に大きな悪影響をあたえ、将来的にも良いことは何一つないのです。

・知能発達に悪影響

3歳までの時期というのは大人約倍である12~14時間の睡眠時間が必要とされています。これは世界的にも共通な事であり、重要視されています。

この3歳までというのは人間の大切な自律神経系のベース作りが行われるため、一生に関わる非常に大切な期間と言えます。

この期間中に大人の勝手な都合などで睡眠不足や、夜22時以降に睡眠との生活パターンとなってしまうと自律神経が十分に発達せず、知能の発達の遅れや体温調整がうまくできないなど様々な悪影響を及ぼす可能性があります。

つまり、子供の時に充分な睡眠がとれていないと脳の土台が育たないため、いつ心身のバランスが崩れるかわからない不安定でやせ細った土台となってしまいます。

4~6歳は約10~13時間必要ですし、7~12歳は10~11時間、13~18歳は8~9時間の睡眠時間が理想的です。

・記憶力・集中力の低下

子供の睡眠不足は知能の発達の遅れだけでなく、記憶力や集中力にも悪影響を及ぼします。

昼間元気に脳を活性化させるためには昼間に分泌されるセロトニンという脳内物質が必要です。

このセロトニンは夜良質な睡眠で脳・身体を休めなくては分泌されません。

睡眠不足になってしまうとセロトニン不足となり記憶力、集中力の低下を招く危険があります。

・疲れが取れず、体内時計が正常に働かない

子供の睡眠不足は大人同様、身体のあちこちに不調が出る恐れがあります。

朝起きると頭がボーっとする、頭痛がする、やる気が起きない、肩こり・首コリがするといった症状が出やすく、健康な子供は回復が早いのに、なかなか回復せず、まるで大人のようにため息をついた毎日を送っているといった例もあります。

また、体内時計が正常に働かないため、胃腸の働きも悪く、朝の排便が無く、便秘がちといった症状が出る子供もいます。

体内時計が常に正常に働かない状態が続いてしまうと健康な身体を維持することが困難となるのです。

・睡眠不足は低身長や二次性徴を早めてしまう危険がある

日本人の睡眠不足は身体の成長にも大きな悪影響をあたえます。

日本人が他の国と比べ平均身長が低いのは睡眠不足が原因とも言われています。

子供というのは脳や骨・身長などの成長に十分な睡眠が必要なため、脳の仕組みが眠気をさそうメラトニンというホルモンが豊富に出るようになっています。

このホルモンのおかげで大人よりもたっぷりと眠ることが出来るほか、第二次性徴が早く来ないように抑えてくれる役割もはたしています。

中学生や高校生になり、8~9時間の睡眠で充分になると、メラトニンの分泌量が減り、陰毛や声変わり、胸の発達、初潮、夢精などが見られるようになります。

しかし、小さいうちから睡眠不足気味になると、骨の発達や身長の伸びも未発達のまま成長が止まってしまう場合やメラトニンの分泌量が減ってしまうため、第二次性徴期が早めに来てしまう場合があります。

あまりに早く第二次性徴期が来てしまうと心と身体に大きな負担を抱えることになりますし、心身共にバランスを崩しやすく、様々な影響を及ぼすことになります。

・イライラしやすく、キレやすい

睡眠不足だと常にイライラとした状態が続く、カッとなったら手が付けられない、突然泣いたり笑ったり怒ったりするなど情緒が不安定となる危険もあります。

笑顔が戻る!子供の睡眠時間を確保するためには

子供というのは朝から元気で明るく活発で元気いっぱい動き、夜はぐっすり眠るというのが健康と成長には理想的です。

しかしそれがなかなか困難な今の世の中となっているのが現状です。

そんな中でも将来のある子供の脳と心と身体の健やかな成長を見守るのは親の務め。

子供の睡眠時間を守るため、出来るだけの努力をしてみましょう。

・早寝・早起き・朝ごはんの習慣を身につける

塾や習い事は平日ではなく、週末などに行えるようにする、時間を早く終われるよう変更するなど、睡眠時間を削らなくてはいけないものは出来るだけ避けましょう。

勉強が深夜となってしまう場合は早寝し、早起きをして勉強をするようにした方が目覚めも良く、能率も上がります。

早寝・早起き・朝ごはんの規則正しい生活を続けると胃腸も丈夫になり、授業中も眠くならず、集中できるため、勉強も出来るようになり、日中を元気に過ごすことが出来ます。

夕食も出来るだけ子供を優先に考え早めに済ませられるようにしましょう。

・パソコン・スマートフォンやゲームなどは時間を決めて寝る前は避ける

パソコンやスマートフォン・ゲームなどは時間を決めてだらだら長時間行うのは避け、日中は出来るだけ身体を動かすようなスポーツや遊びをさせるようにしましょう。

外に出て身体を動かすという事は身体を丈夫にし、良質な睡眠を得ることが出来ます。

そして寝る1時間前ころからパソコン・スマートフォン・ゲームはやめるという習慣をつけてしまう事。

それが当たり前になれば苦にならなくなります。

・気持ちよく眠れる環境を整える

寝具やパジャマなどは清潔を心掛け、子供の喜ぶものを選び、快適に眠れるように整えましょう。

眠る時の照明は出来るだけ暗くし、寝る前の挨拶などもきちんと行うと寝つきが良くなります。

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