質素なお坊さんの生活とは?

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お坊さん

生臭坊主などと言われるようにお坊さんの一部には欲にまみれた戒律を守らないという方もいらっしゃるようですが、本来お坊さんの生活というのは質素で究極にシンプルなもの。

質素というのは決して貧乏で粗末な生活という意味ではありません。

暮らしはとてもシンプルで、日々の修行は朝早くからであり、大変な部分はありますが心はとても豊かで穏やか。

贅沢ではなく、飾らず、無駄遣いをせず、私利私欲に走らないお金に迷わない素敵な質素生活を送られています。

そんなお坊さんという職業は病気になりにくく、健康を維持できる職業であると言えます。

素敵なお坊さんの質素な生活は贅沢で好き勝手な生活・不規則な生活習慣や乱れた食習慣で健康に不安のある方にとって見習うべきことが沢山あります。

今回は質素でも日本の食文化を大切にし、感謝を忘れず自然と一体となって健康的に暮らしているお坊さんの生活やそのお坊さんを支える奥様の生活、食生活やお坊さんの現状について色々とお話ししましょう。

お坊さんの一日の生活はどんなもの?

お坊さんは住職になると生活がまた違いますが、修行僧の時というのはとにかく質素ながらも忙しく充実した日々。

質素で時には過酷でありますが、修行に集中して励むことが出来るというのはある意味とても幸せであり、修行を終え、得られるものは数えきれないといいます。

朝は4時ごろ起床し、座禅・朝のお勤め・朝の食事、講義や作務、昼のお勤め・お昼のご飯・座禅や作務や講義、晩のお勤め・夜の食事・夜の座禅・9時ごろの就寝。

修行僧は朝の掃除は必ず行い、黙々と掃除をし、中も外も綺麗に掃除をします。

これは自分自身の煩悩を払い、心の中も身体もスッキリと綺麗にする修行でもあるのです。

特に水回りやトイレは綺麗に念入りに行われています。

食器をはじめ使う道具、生活に使用するものは必要最低限でとても大切に長く使用します。

お坊さんの一日の生活というのはとても厳しい部分もあり、まったく同じように生活することは難しいですが、早寝早起きの規則正しい生活、何事も感謝を忘れない姿勢、物を大切に扱う姿勢、一日一日を丁寧に生きている生き方はまさにお手本であり、自分たちの生活に出来ることを取り入れることで生活習慣の乱れや体調を改善していくことができます。

お坊さんの長生きの秘訣である食生活とはどんなもの?

出された食事は感謝していただくという考えのお坊さんもおり、お肉やお魚を食べるお坊さんもおられます。

お寺によって様々な考え方があるのでお坊さんの食生活はお寺によってそれぞれに違いがあり一概にこうであるという事はきまっていません。

ここでは基本的な修行中のお坊さんの食生活をご紹介しましょう。

修行中のお坊さんは基本的には野菜を中心とした精進料理と呼ばれる食事です。

精進料理は身体によく、素材本来の持ち味を大切にしており、心も体も喜ぶ料理です。

精進料理の精進は仏様の大切な教えを守り、修行やあらゆるものに対して精魂込めて突き進む事という意味が込められています。

精進料理は肉・魚・卵を使用しません。

肉や魚・卵を使用しないのは殺生をしない意味のほか、修行中のお坊さんの煩悩への刺激を出来るだけ避けるため栄養のあり過ぎる肉や魚を使用しないという意味があるのです。

精進料理は野菜の他には木の実、果物、海草、豆類などを使用しています。

また野菜なら何でも食べてよいというのではなく、臭いがきつく精力が付くネギ、タマネギ、ラッキョウやニンニクやニラ、刺激のある香辛料などは使用していません。

精進料理はベジタリアンメニューとはまた違い、様々なルールがあり、調理方法だけでなく、食事の作法も決められています。

精進料理は献立として5つの色である赤・白・緑・黄・黒を使用し、味付けは5つの味付けとして辛い・甘い・苦い・酸っぱい・塩辛いものをそれぞれ作る。

また、調理方法も5つの調理方法を用いる。(煮る、焼く、生、揚げる、蒸す)

そして何より大切なのは素材を大切に余すことなく使用することがルールとなっています。

だしもかつおだしは使用せず、昆布やシイタケでだしを取り、味付けをします。

様々な自然の恵みを心込めて余すことなく創意工夫し美味しく調理するという事も大切なことであり、出来あがった料理は感謝を込めて食べるというのも大切な修行の1つなのです。

色合いが5色、調理方法が5つ、味付けを5つというのは様々な食感や味を楽しめ、目でも楽しむことが出来、たとえ豪華ではない質素な食材でも工夫すれば満足感のある料理が出来るというのを学ぶことが出来ます。

質素で豪華な食材は使用していなくても、自然の恵みの食材を愛情込めて作った精進料理は身体に優しく、ヘルシーであり、余分なカロリーを気にすることなく食べることが出来るので、生活習慣病の方やメタボの方、美しく痩せたいという方にも最適な料理です。

そのため美容と健康によい料理として雑誌やメディアなどでも取り上げられ、注目を浴びています。

精進料理が身体に良いのは必要最低限の栄養をバランスよく取れること。

身体を動かすのに必要なたんぱく質は主に畑の肉と言われている大豆を使用します。

創意工夫された精進料理はまるでお肉やお魚を使用しているかのような料理がいくつも存在します。

カロリーを取り過ぎず、ヘルシーで美味しい精進料理のレシピが乗っている本も沢山出版されています。 健康や美容を維持し、ダイエットを目指す方はお坊さんの質素でも心豊かに満足感を得られる精進料理づくりを覚え、実際につくってみてはいかがでしょうか。

お坊さんの奥様は質素で陰で支える生活

お坊さん・お寺の住職の奥様というと坊主丸儲けだから安泰で羨ましいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、今はお寺もつぶれる厳しい時代であるため、奥様の生活も決して裕福ではなく、質素でつつましい生活をされている方がほとんどです。

お坊さんは税金を払わなくてよいというイメージを持っている方もいますが、課税されないものもありますが、納める必要のある税金は納めなくてはいけません。

収入全てが自分の物になるものではないのです。

限られた中でお寺・家を守り、生活を守らなくてはならないのは一般の家庭の主婦と同じなのです。

そして決して前に出てはいけない、徹底的に裏方に回り、陰ながら住職を支えることに徹するのです。

雑用は数えきれないほどあり、出来て当たり前。

目に見えない仕事というのは沢山あり、住職の仕事というのは日によって内容も違います。

どのようにしたら住職が仕事をしやすいかを先読みしながら生活をするいわば専属マネージャーともいえるのです。

さらに大変なのが前に出てはいけないけど、引っ込みすぎても務まらない人との人間関係がお坊さんの奥様にはあります。

檀家さんや信者さんとのお付き合いは大切にしなければなりません。

誰かに偏って話してもいけないので、すべて平等に接するという事も大切。

自営業とほぼ同じであるお寺の住職の妻というのは中途半端では務まらないのです。

檀家さん・信者さんのおかげで生活が成り立っているという現状、奥様が派手な生活をしてしまうとすぐに目立ってしまい、大きな問題にもなりかねません。

しかし、あまりみすぼらしく、清潔感が無いというのもいけない事。

質素で目立たないながらも品格を落とさないという事が大切なのです。

お寺の奥様というのは見られていないようでしっかりと周囲からチェックされています。

好感が持て、品格があり、前にですぎないこと、そんなお坊さんの奥様の仕事というのは家庭を支える妻として、会社を支える女性としての在り方を色々と学ぶことが出来ます。

修行中の身であるお坊さんの生活、お寺の住職としての生活、お寺の住職の妻としての生活は厳しく、大変な事もありますが、質素でも心豊かに暮らすことができること、人を思いやる気持ちや日々の生活への感謝、大切さなどを沢山学ぶことが出来ます。

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