誰もが降りかかる大問題!老老介護と認認介護

Pocket

介護

高齢化社会の問題に

最近は多くのテレビ番組で素晴らしい環境設備の中で気配りの行き届いた介護を受けながら穏やかに暮らす介護施設や老人ホームの高齢者を見かけます。

食事の心配もしなくてよし、困った時は介護職員さんにお願いすればよし、リハビリなどを受けることが出来、体調管理やお風呂もサポートしてくれます。

歌や体操などで楽しく施設内の方と交流も楽しめ、安心して生活している高齢者はまさに理想的。出てくる食事はバランスの取れた食べやすく丁寧に作られたもの。

お金さえあればこんな素敵な環境の中、大切に見守られながらの安心した生活をすることが出来ます。

しかし実際、高齢者のうち、こんな安心した環境の中で暮らせる方はごくわずか。

高齢化社会の現代では金銭的に余裕があり、高額の有料老人ホームや介護施設に入れる方はほんの一握りというのが現状です。

現実は金銭的に余裕がない方が多く、金額に見合った施設を探すのは容易ではありません。高齢者が増え過ぎて安価で入れる特別養護老人ホームなどは順番待ちでいつ入れるかわからない状態の所が増えています。

また、入りたくても要介護度が3以下の場合は申請することすらできない状態。

そういった方の場合は身体が不自由でも、自宅で過ごすしかないですし、子供が一緒に住めない事情である場合や子供がいない場合は夫婦だけの生活を余儀なくされます。

夫婦でいつまでも健康で楽しく生活できれば問題ないですが、年を重ねるごとに身体は老化が進んでいきます。どちらかが介護が必要な状態となってしまった場合は介護がまだ必要ではない方が介護をしなくてはならなくなります。

この高齢者が高齢者を介護するというのが、老老介護と言います。

または子供が65歳以上の高齢者となった子供が自分の親を介護すること・高齢者の夫婦が配偶者を介護する事も老老介護と言われています。

どの場合の老老介護も増え続けており、多くの問題を抱えています。

認認介護となると問題はさらに深刻。高齢者で認知症になり、介護が必要となった場合、介護する方が健常者であればまだ良いのですが、認認介護とは老老介護をしていた方が徐々に認知症となり、認知症の方が認知症の介護をすることを言います。

認知症は徐々に進行していくため、周囲も気づかない場合もあるため、様々な事故やトラブルの原因となり、大変危険な状況と言えます。

老老介護・認認介護はどちらも大変であり、誰もが抱える可能性がある問題です。

今回は老老介護・認認介護それぞれの問題点、対策方法についてお話していきましょう。

老老介護の大きな問題点

・老老介護というのは介護する側も高齢なので、自分の身体も衰えてきています。

介護というのはプロの若い介護士でも腰やひざなどに大きな負担がかかる仕事。高齢者であり、素人である高齢者が介護をするとなると大変な肉体的な負担がかかると言えます。

介護をされる側の状況にもよりますが、排泄の世話、身体を拭く、洗濯する、食事の準備などお世話する仕事というのは数限りなくあり、容易な事ではありません。

 

・介護をするというのは想像以上に精神的な負担が重なっていきます。

高齢者が高齢者を介護する老老介護は体力的にだけでなく、精神的にも休まる暇がありません。金銭的な不安もあれば、将来の不安もあり、介護の負担もどんどん重くなるため、不安と辛さで全く余裕がなくなってしまう危険があるのです。

 

・ストレスが重なり、負担が大きくなるとうつ状態になる危険もあれば、耐えきれず介護をしている方を虐待してしまう危険性や最悪は無理心中といった行動をとってしまう可能性もあるのです。

 

・介護につきっきりになると、買い物など以外は外出もほとんどできなくなるため周囲とは孤立しがちになります。会話や人との交流をする余裕もなくなります。

周囲との交流が少なくなると、介護している本人の認知症となるリスクを高めます。

認認介護の大きな問題点

認知症の方を介護するという事は認知症の状況にもよりますが、薬の管理や食事の管理、排泄の管理や徘徊しないように注意するなど介護をする方が介護の必要な方のほぼすべての状況を把握しておく必要があります。

しかし、介護する方が認知症となってしまうとちゃんと御世話したかどうかが良くわからなくなってしまうので、様々な点でトラブルが生じやすくなります。

 

・自らも食事をしたのかどうかがわからなくなると、お互いに栄養が良く取れなくなり、低栄養となってしまう危険があります。

 

・薬の管理が出来なくなると認知症の介護が必要な方の健康面だけでなく、認知症の進行も進んでしまいます。

 

・排泄の管理などが出来なくなるとおむつを長時間つけっぱなしになるなど衛生面でも大きな問題となる可能性があります。

 

・食事を作る際、認知症になると味付けもわからなくなるほか、火の消し忘れなどの危険もあり、火災を起こす可能性もあります。

 

・金銭面の管理もわからなくなってくると生活に必要な支払いできなくなるほか、買い物が出来なくなど今までの生活を維持できなくなってきます。

 

・買い物や用事で出かけても、行き先が途中でわからなくなる場合もあれば、家に帰宅できなくなり徘徊するといった危険もあれば、思わぬ事故につながる危険もあります。

老老介護・認認介護の対策方法について

・老老介護の対策方法

老老介護の負担を出来るだけ少なくするためには、介護をしている高齢者が孤立しないようにすること。

自分だけが介護をしなくてはならないと頑張り過ぎず、離れている家族やご近所、介護サービスの方に協力をお願いすることです。

また、迷惑をかけてしまうと自分だけ我慢してしまう事は禁物。

大変な時は助けを求め、何事も相談するようにしましょう。

少々お金はかかりますが、介護保険制度を大いに活用すること。

自らの労力を少しでも軽くするように昼間はディサービスをお願いする、ヘルパーさんに来てもらう、お風呂は入れてもらうなど、利用できるサービス内容を良く知り、自分が困難と思う事でサービスを受けられるものがあれば、出来るだけお願いするようにしましょう。

また、手すりを家に設置する、段差をなくすといったことも要介護の認定を受ければ大きなお金の負担なく、バリヤフリーを行うことが出来ます。

バリヤフリーを行うことは介護される人、介護する人両方の負担を軽くすることが出来ます。

 

買い物などはインターネット通販やコンビニなどを大いに活用すること。やり方がわからない場合は離れている家族に連絡し、買い物だけでもお願いするようにすればかなり負担が軽くなります。

食事などもすでに出来上がった状態のものを温めるだけの介護者用のおかずの宅配やお弁当の宅配サービスなども沢山あります。便利なものは上手に生活に取り入れ、出来るだけ自分の負担を軽くするようにしましょう。

また、金銭面についても子供がいて働いている場合は少しでも負担をしてもらえるよう、協力をお願いしましょう。

介護というのは家族全員での協力が必要。遠慮なく甘える事は悪い事ではないのです。

 

・認認介護の対策方法

 

自分は認知症にならないから大丈夫と思っている方でも、年々介護の負担が大きくなってくると認知症のリスクなども高まってきます。

日頃から認知症予防を心掛け、時間があるときは脳トレドリルや適度な運動、近所の人と話をして交流する、サプリメントなどを飲むなど自分で出来る認知症予防を心掛けましょう。

 

介護している方が自分自身の記憶力の低下や、今までとは違った行動をしていることに少しでも違和感があったら、早めに病院に行き、診断を受けるようにしましょう。

そして認知症と診断された場合は家族や周囲に必ず相談をすること。

家族の方やご近所の方に協力をお願いし、時折訪ねてもらうなど、見守ってもらえるようにお願いしましょう。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です