悪質な施設に入らないために。良い老人ホームの見分け方

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老人ホーム

快適に暮らせるように自分や家族の希望を確認

老人ホームは介護が必要になり、家庭で生活することが困難になった高齢者を入居させて、必要な生活援助やサービスを提供するための場所です。

現在高齢者人口の増加に伴って、官民の双方からさまざまな特徴を持った施設が設置運営されています。そこでどの施設が良い老人ホームなのか選ぶのが難しくなりました。

大切なおじいちゃんおばあちゃんが生活する所なので、良い施設を選びたいですね。施設選びのコツはどのようなものがあるのでしょうか。

自分や家族が入所する老人ホームが快適な住環境になるかどうかを判断するためには、先ず自分がどんな環境で生活して行きたいのかの希望を確認しておくことが欠かせません。

人生100年時代の到来が近いとされている現代では、老人ホームに入ってから過ごす時間も30年40年と長期間に渡たります。その長い時間をストレスに耐えながら過ごすのは精神的にも肉体的にも良い事ではありません。

入所を打診するに当たって、施設側がどんなサービスを提供してくれるのかをまず調べ、情報と自分たちの要求がマッチングしているのかを確かめましょう。

基本的に確認しておきたいのは6つです。立地、居室の広さや設備、食事の内容、介護の内容、医療体制、家族の面会頻度。これらの事は施設のパンフレットに必ず記載してある情報です。

それが書いてない様ならきちんと担当者に確認を取って納得のいくまで話し合いをしてみましょう。どれも高齢者が充実した生活を送るには重要な要素になります。

先ず立地ですが、人によっては軽い買い物に出かけやすいお店が多く移動手段に長けた都会を希望する方もあるでしょう。反対に静かな田舎でのんびりと過ごしたい場合も。

周辺に駅や高速道路、工場などがあると騒音で眠れないなどの弊害も予測されます。入所を検討している施設があったら必ず体験会などに参加して立地を確認しましょう。

あまり遠い所にあると家族の面会も大変になり、施設の中で高齢者が孤立してしまうことも考えられます。介護の必要などからホームに入るとしても、最期まで家族との関係を密にしておくことは大切です。

また老人ホームは新たな自宅になる場所ですから、室内の設備や広さが好みに合うかどうかも重要なチェックポイントですね。掃除をキチンとしてもらえるのか、シーツの交換頻度は、なども気になれば確かめておきましょう。

要介護度に応じて噛める固さや飲みこめる大きさが変わってきます。朝昼晩の食事には、入所者に合わせて食べやすい献立や状態のものを準備してもらえるのか。これは見落としてしまうと誤嚥を引き起こす可能性があり、肺炎など重篤な病気の原因になります。

そのためせっかく入った施設を出なくてはならなくなるという場合もあるでしょう。専門の調理師が居るのか、栄養士などの監督があるのかも知っておかなくてはなりません。

最後にもっとも重要な介護士の勤務体制と、嘱託医の存在を調べます。老人ホームは体や精神に何か疾病が起こってしまい、家庭で生活するのが難しい人のための場所です。

介護士の数は充分なのか、いざという時にきちんと医師の診察を受けられるのかなどを調べます。高齢者は免疫力が低くなっていて季節の変わり目に体調を崩しやすいものです。医療設備の充実を施設に求めるのは当然です。

「悪徳老人ホーム」の存在

高齢者が劣悪な環境の老人ホームに入れられて、介護者から虐待を受けるという事例も各地で多く発生しています。報道される機会は少ないですが死亡事故なども起きているのです。

こうした悪質な老人ホームの特徴として、トレイなど細部の掃除が行き届いていない、車いすに乗っている入所者が多い、生活している高齢者の表情が明るくない、一歩入った瞬間に雰囲気が暗い、などがあります。

なぜこのような環境になるのでしょうか。それは介護者の数が絶対的に足りていないからです。利益追求型の業者が運営している老人ホームは先ず人件費を削りがちです。

そのため恒常的に人手不足になり、介護者が手間を省くために歩ける人でも椅子に拘束したり、1人1人のケアがおろそかになっているのです。

こうした施設では入所者に携帯電話を与えなかったり固定電話を使えないようにすることがあります。家族に現状を報告されて業務改善命令を出されることを避けようとしているのです。

介護者不足にはもう1つの背景があります。現在低価格で利用できる特別養護老人ホームの入居待ち老人は全国に50万人いると言われています。

この問題を解決するために、民間の老人ホームの設立が国の施策として推奨されてきました。しかし単発的に施設数を増やしたことによって、優秀な介護の人材を確保することが間に合わなかったのです。

そのため施設側は技術力や職業倫理に問題のある職員を雇わざるを得なくなり、さらにその職員が現場に定着し辛かったりして、老人ホームは慢性的な人手不足に陥ったのです。

望と折り合うか?費用の問題

老人ホームを利用するには、入所の時に支払う一時金と毎月の費用が必要になります。介護保険が適用にならない施設の場合は全額自己負担になり金額が高くなります。

だからこそ定額な公営の特養に人気が集まっているのですが、入居待ちの人数を考えるとまずはその他の介護施設を利用することを検討するのが現実的ですね。

老人ホームや介護付き高齢者向けマンションなどの利用料は、施設によって様々です。簡単に言うと費用が高くなるにつれて環境やサービスの質も上がるものです。

それは先に上げたように、利益重視の悪質な業者が人件費を削減している場合、必然的に利用料も若干ですが低くなっているからです。老人ホーム選ぶ場合は値段だけで見てはいけません。

毎月いくらまでなら入居費として拠出できるのかをまず検討しましょう。そしてその金額に見合う施設を探すのが正しい手順と言えます。

必ず足を運んで実物を確かめましょう

資料はパンフレットだけを見て良い施設だと判断することは危険です。家族が暮らすことになるホームですから、少し遠方でも必ず訪問をして見学、相談を行いましょう。

それによって、他の利用者の方の雰囲気や、施設内が生活するのに適しているのか、実際に入るおじいちゃんおばあちゃんが気に入りそうなのかが判断できます。

この点を怠ってしまうと、資料とはかけ離れた劣悪な環境に大切な家族を入れてしまう不安が伴います。老人ホームは生活の面倒を見てもらうための場所であると同時に、入所する家族の最期の場所になるかもしれない所です。

本人に判断力がある状態で、一緒に見学ができるようなら、家族みんなで揃って相談に行くのもいいですね。介助の必要があるので人数は多い方がいいかもしれません。

百聞は一見にしかずというのはバカにできません。老後の長い時間を快適に、安全に楽しく過ごしてもらうために、好い施設かどうかは自分の目で確かめるのが理想です。

ネットの口コミにも大げさなものが含まれる場合もあります。老人ホーム選びは費用の面からも生活の質の面からも重要な問題なので、必ず足を運んで実物を知るようにしましょう。

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