姿勢が悪いと肥満を招く?筋力低下の原因にもなる姿勢のくずれ

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姿勢

姿勢が悪くなると代謝が落ちて肥満に

私たちの体は下半身を中心に、背骨を支える筋肉や腹筋、胸の筋肉、首の筋肉などによって重力に抵抗しています。これを抗重力筋と言います。

抗重力筋は、地球の重力に逆らって正しい姿勢で立っているために必要な筋肉であり、体の中の筋肉の中でも重要な役割をしています。

しかし、この抗重力筋はとても衰えやすい筋肉であることは、あまり知られていません。筋肉は30代からホルモンの関係で減り始めますが、早い人なら20代から筋肉の減少は始まってしまいます。

特に、抗重力筋は減り始めるのが早いとされています。それはこの筋群が常に緊張状態にあり、常に疲労している状態にあるからです。疲労の度合いが強いと、回復をしっかり取らなければダメージが蓄積されていきます。

ダメージが長年溜まっていくことによって、筋力が徐々に低下していくのです。抗重力筋が減ることによって、私たちの体は正しい姿勢をとることができなくなっていきます。それは代謝の低下につながります。

抗重力筋群は体の大部分を網羅している大きな筋肉なので、そこが衰えると一気に全身の代謝が落ちていきます。筋肉は何もしていない状態でもエネルギーを消費して肥満を防いでくれている重要な機関です。

筋肉量が減ると言うことは、この大切な活動機関が弱体化してしまうと言うことになるので、必然的に消費されるエネルギーが少なくなって、あまったエネルギーが脂肪として体に残り、肥満体型になってしまうのです。

 

姿勢が悪いと呼吸が浅くなり脂肪を燃焼できない

抗重力筋が衰えてまず起こるのは、背中が丸くなるいわゆる猫背の状態です。悪い姿勢の代表的な例とも言えますね。猫背が定着してしまうと、もともと筋力が減って肥満になりやすくなっている体はさらに脂肪を燃焼しづらくなってしまいます。

それは、猫背と呼吸に大きな関係があるからです。背中や腹筋が衰えることによって猫背になると、胸の筋肉が縮こまってしまいますね。

脂肪を燃焼するためには、深い呼吸が必要になります。呼吸が深いとそれだけ多くの酸素を体に取り入れることができます。酸素は脂肪燃焼に欠かせないものです。

そのため、肋骨を大きく開き肺を膨張させて酸素をたくさん体の中に入れなくてはならないのです。ですが、猫背では肋骨が圧迫されて開かないので、呼吸が浅くなります。そして体が取り込む酸素の量も少なくなります。

きちんと背筋を伸ばした姿勢で行ったウォーキングと、猫背の状態で行ったウォーキングを比較した場合に、燃焼された脂肪は猫背のほうが少なかったという研究データもあります。同じ距離を歩いて運動したとしても、使った酸素の量が少なければ意味が無いことが分かります。

このように姿勢が崩れてしまうと、日々の消費カロリーや脂肪燃焼効率が悪くなってどんどん太りやすい体質になってしまいます。最近何もしていないのに太ったな、と感じたら、気付かないうちに姿勢が崩れているかもしれません。

 

姿勢が崩れると骨盤も開く

また、姿勢が悪くなると骨盤の筋肉も衰えていくと言われています。骨盤はひとつの骨ではなく、複数の骨が区合わさった複雑な構造をしており、1つ1つの骨をそれぞれ筋肉が繋いでいます。

これを骨盤底筋群といいます。骨盤底筋群が衰えると、骨盤が常に開いた状態になり、内臓がその中に落ち込んでしまいます。

そして血行が悪くなり、体全体の酸素の巡りも悪くなっていきます。そのため、細胞がエネルギーを代謝することができなくなって、ますます脂肪を蓄積しやすくなってしまうのです。

姿勢が悪いことは複数の筋肉の減少や筋力低下を招きます。そして筋力が衰えることでさらに姿勢が悪くなり、姿勢が悪くなるとまた筋力が減るという悪循環に陥ってしまうのです。

 

簡単に姿勢を整える方法1背筋ストレッチ

姿勢の基本は、背中にあって背骨を支えている筋肉を鍛えることです。普段からこの部分の筋肉を意識して、背中にまっすぐな棒が1本入っているイメージをしていると、自然に背筋はまっすぐになって行きます。

ですが、既に姿勢が崩れている人が急に正しい姿勢を意識しても、なかなか身につくものではありません。最初は仕事始めに1分程度から背筋をまっすぐ伸ばして椅子に座る習慣をつけてみましょう。

もっと実践的に背中の筋肉を鍛えたいと言う方には、おすすめのストレッチ方があります。それが背筋ストレッチです。やり方は簡単なので、寝る前の5分間だけをこの時間にあてても効果は得られます。

また、寝る前の習慣にすることで入眠儀式と言う寝るためのスイッチを入れる行為にもつながります。そのため眠りが深くなってさらに肥満防止につながります。

やり方です。まず、布団の上にうつぶせに寝転びます。そしてゆっくり呼吸しながら右手と左足を上げます。5秒使って上げ下ろしをして、今度は手足を逆にしてまた5秒ほどかけて上げ下ろしします。

これを10回程度繰り返します。すると、背骨あたりの筋肉がしっかり鍛えられるので、立ったときにすっと背筋が伸びて猫背を改善することができます。

これは背骨を支えている筋肉を強化することにつながるので、基礎代謝が上がりにくくなり肥満防止のためにはとても効果的な方法です。

簡単に姿勢を整える方法2立腰の姿勢

これは座ったままできる姿勢矯正の運動です。文字通りこ腰の骨を立てることで、よい姿勢を作ろうとする運動なのです。立腰が身につくと、姿勢がよくなるだけでなく集中力や思考力も高まるとして、今全国の小学校で実践されています。

近年、小学生の肥満も深刻な問題となっています。立腰を導入することで子どもでも簡単に筋トレを行い、基礎代謝を上げて脂肪の燃焼を図ろうという試みなのですね。

立腰の姿勢のやり方は、まず椅子にしっかりと腰掛けます。このとき足がしっかり床についていることが望ましいですね。そして一旦背中を丸めるイメージで腰をぐっと前に出します。

その後、仙骨を立てるイメージで腰をぐっと後ろに引きます。やってみるとお腹を中心に背中や胸などにかなり強い力がかかっているのが分かると思います。

この体勢を、少なくとも1分。慣れてきたら5分間続けます。最初は慣れない姿勢なのでお腹や背中が筋肉痛になるかもしれませんが、お腹や背中の筋肉がしっかり鍛えられている証拠なので、投げ出さずに続けましょう。

 

普段から意識するだけでも姿勢は整います

姿勢が崩れることで、全身の抗重力筋が衰えてしまい、筋力が衰えることでさらに基礎代謝が落ちていく悪循環が生じることを解説してきました。

姿勢の崩れは老化の始まりのサインでもあり、正しい姿勢を取れなくなったからだはどんどん老けていってしまいます。やがては足腰の筋力も落ちてしまって、最悪寝たきりになるかもしれません。

それを防ぐためにも、普段の生活から意識して背骨をまっすぐにするようにしましょう。テレビを見ながら、コマーシャルの間だけ立腰の姿勢をとったり、外を歩くときでも正しい姿勢になっているかをガラスや鏡でチェックしましょう。

こうしたことの積み重ねによって、全身の筋肉のバランスを整えて肥満を防止することができます。肥満は子どもから老人までの国民病になってしまいました。

でも、ほんの少しの意識改革によっていつでも改善できることです。今日からでも1分、2分の時間を姿勢改善に使うようにしてください。

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