糸の精練をしました。
未晒しの綿糸はそのままだと汚れや油分があるため、炭酸ソーダ(これは通称で、正確には炭酸ナトリウム)で煮ます。
絹の精練のように、木灰から取った灰汁でもいいそうです。
人によって精練の仕方が違うようで、粉石けんを使う方もいます。

糸量の6%の炭酸ソーダを、沸かしたお湯によく溶かしてから、綿糸を入れます。
40分ほど糸の綛を返しながら煮ます。
ぐつぐつ煮るうちお湯が茶色っぽくなり、汚れが取れているのがわかります。
その後、綛を何度も洗います。
最初はアルカリ分でぬるぬるするので、それが取れるまで繰り返します。
それが終わったら一度干すか、続けて豆汁下地をします。

