私の住む西日本は、今年は一か月近くも早く梅雨入りをしてしまいました。
雨が続くと糸の綛(かせ)が乾かないので、染めの作業はお休みです。
そういう時には、糸の綛上げをすることがあります。
染めの作業をするためには、糸を100gくらいの綛にします。
自分で紡いだ糸は、糸車のツムに巻き取った状態で10gくらい。ひと綛にするには10本分のツムが必要です。

糸屋さんの糸は、1kgくらいのコーンの時もあるので、その場合だけ綛上げをします。

綛上げ台を片手で回転させながら、もう片方の手で糸を左右に振りながら巻き取っていきます。
(右上から糸がきています。右端に写っている小さな木枠(糸巻き)の糸は、「ひびろ」という糸の道の乱れを防ぐためのものです。)
そうすることで糸の道がつき、糸が重なりません。絡まりを防いだり、精練などの染めの作業でムラになりにくくなったりします。

この後、ひびろをつけたら完成です。


