棉から綿へ

 

9月下旬、ようやく綿の実がはじけました。

以前栽培していた時にくらべ、今年の綿はすこし小ぶりのものも見受けられます。

追肥は何度かしたし、棉の木自体はしっかり育っていました。

なぜなのかと思い、植物の栽培にくわしい家人にたずねると、夏の日照不足に加えて、シカ対策に不織布を掛けていたせいかもしれない、とのことでした。

やはり太陽に当たらないと、植物をはじめとした生きものは力を出し切れないのかもしれません。

 

お天気が良ければ、いつも実が開いてからしばらく置いておきます。

次第にガクが開いていき、綿が少し垂れ下がってきます。放っておくと綿が落ちて汚れてしまうので、その前に収穫します。

綿の繊維は乾燥することで撚りが作られます。

ガクの開きが十分ではない時に収穫すると、元のところが湿り気を帯びています。しっかりと乾燥しているものは、ふくふくと弾力のある綿になっています。

まだほかの枝には花も咲いていますが、9月以降に咲いた花はあまりいい綿にならないので、つぼみは取ってしまうようにしています。

 

綿の収穫は11月まで続きます。

採れた綿は綿繰りの作業をして、糸を紡ぎます。

 

 

 

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