10月の初め、二番刈りをした藍の茎を使って糸染めをしました。
以前藍を刈る量が多かった時は、葉を乾燥させる時に茎ごと葉を細断していました。
茎も一緒に乾燥させてしまうため染めてみたことはなく、やってみたい染めのひとつでした。
聞いたところによると銀鼠色が染まるとのこと、期待が高まります。
今回は試しに糸3かせ、300gを用意しました。
藍の茎は糸の3倍の900gにしました。押切で細断し、ひたひたの水で煎出します。


一回煎汁を取ったら、半分以下のかさになりました。

3回煎出し、染液を取りました。
左から1煎目、2煎目、3煎目です。
それほど濃い色にはなっていません。

今回気付いたのは、煎出している時、やはり藍の匂いがするということです。
藍を発酵建てした時と似た匂いがしました。
発酵建ての匂いは、発酵特有のものだと思っていましたが、
やはり藍の持つ独特の匂いなんだなぁと、あらためて感じました。
(※後日、2度目の茎染めをしました。もっと季節の過ぎた(花が多くついた)茎を煎出しましたが、その匂いはしませんでした。藍を刈る時期で変わるのかもしれません。)
3回分の染液を合わせ、糸を染めます。

綛を繰りながらゆっくりと温度を上げ、80℃前後で20分ほど温度を保ちます。
その後火を止め、放冷してまたゆっくりと温度を下げます。
徐々に温度を変化させることで、色素が中まで浸透します。

媒染は、木酢酸鉄3%です。
薄いベージュ色だった糸が、30分後、
グレーに変化しました。
水洗後、再び染液に入れます。不思議ですが、またベージュ色に変わります。

再び80℃まで温度を上げ、20分保ちます。その後放冷します。
これをひと工程として、後日、鉄媒染を10%にしてもう一度繰り返しました。
まさに銀鼠色、というきれいなグレーが染まりました。

藍という植物に、もっといろいろな可能性があることを教えられた気がしました。


